いらないアマゾンギフト券があっても、まだ成年になっていないと買取業者が取り合ってくれないのではないかと思っている人もいるでしょう。
成年にならないと買取サービスを利用する際に断られるケースは多々あります。アマゾン買取サービスでも状況は同じなのでしょうか。
買取サイトや買取ショップを利用可能かどうかを詳しく確認しておきましょう。
Contents
未成年者はアマゾンギフト券の換金は不可!理由は2つ
結論としては、未成年者はアマゾンギフト券を換金して現金を手に入れることはできません。店頭では買取不可と規約に書かれていることも多くなっています。
未成年者はアマゾンギフト券に限らず商品を買い取ってもらって現金化することはできません。その理由は以下の二つの法律について詳しく見てみるとわかります。
古物営業法
古物営業法は古物の買取や販売に関する業務についての規制を定めたものです。
商品を買い取って販売するときには古物商許可を取得して営業しなければならず、この法律の内容を遵守してサービスを提供するのが義務になります。
古物営業法ではAmazonギフト券やQUOカードなどを金券類として定めて、売買や交換などをする際には許可を受けなければならないことを定めています。
その一つとして取引の際には本人確認義務が挙げられていて、身分証の提示を受けてコピーの保管をするのが原則です。
これを怠ると古物台帳記載義務にも違反するので徹底した運用ルールを定めています。
法律上は1万円未満の場合には本人確認義務が免除されますが、一般的には金額によらずに利用時には身分証明書を提示してもらう仕組みにしています。
古物営業法では未成年者から古物を買い取ってはならないと定めているわけではありません。
しかし、下記の青少年保護育成条例の影響で未成年者では利用を断られます。
一般的には保護者の承諾書を用意すれば買取に応じてくれますが、対応の可否は業者によって異なります。
青少年保護育成条例
青少年保護育成条例は青少年が健全に育つように、危険から守ることを目的として都道府県などの地方自治体によって定められている条例です。
地域によって詳細は異なりますが、社会的に望ましいとされる成長のあり方に悪影響を及ぼすリスクがある行為を規制しています。
青少年保護育成条例の中では、買取業者のサービスを利用する際には未成年者は親権者の同意を必要とすることを定めているのが一般的です。
未成年者が自宅にあるものを勝手に売ってしまって問題になることや、高額買取を謡っている詐欺業者に遭ってしまう危険をなくすことが主な目的です。
店頭買取ではなく店頭購入については制限されていないので未成年者も利用可能です。しかし、青少年保護育成条例に違反すると罰せられるのはショップの方です。
そのため、未成年者は原則として買取NG、利用不可として、保護者からの同意があるときや保護者同伴のときだけ買取可という業者が多くなっています。
未成年者がアマゾンギフト券を現金化する行為はなぜ厳しい?
未成年者がアマゾンギフト券を換金しようとしても困難なのは法律によって買取業者が制限を受けているからです。
未成年者がAmazonギフト券を売ってはならないと定められているわけではありません。
会社が未成年者に対して買取サービスを提供するためには保護者が承諾している事実を確認する必要があるため、未成年者が自由に自分の判断でアマゾンギフト券を現金化するサービスを利用できないのです。
逆に言えば、もし未成年者が親の承諾を受けることなくAmazonギフト券を買い取ってもらえるサービスがあったとすると違法業者の可能性が高いでしょう。
未成年者は法律上、成年として正しい判断をする力を備えていないと捉えられています。
人のものを盗んで売ったり、業者に騙されて貴重品の買取を依頼してしまったりするかもしれません。
盗まれた人が気付いて業者に抗議をして、返品を求めることもあるでしょう。
そのリスクをなくして未成年者を保護するだけでなく、業者の負担も軽減することを目的として規制が敷かれています。
未成年者がAmazonギフト券を換金する方法はある?
不要なAmazonギフト券を換金したいときには未成年者には何らかの方法があるのでしょうか。
高価買取で有名な専門店に対応してもらうのは難しかったとしても、店舗によっては対応してくれるのではないかと思う人もいるかもしれません。
現金化する方法は実は存在するので、どのような方法があるかを簡単に確認しておきましょう。
アマゾンで商品を購入しリサイクルショップで売る
Amazonギフト券を直接売れなくても、Amazonギフト券を使ってアマゾンで商品を購入することは未成年でもできます。
アマゾンで買った商品をリサイクルショップで売れば良いという考え方もあるでしょう。
アマゾンでの価格にできるだけ近い金額で売れるような商品を探して転売すれば現金化は可能です。
ただ、未成年者はギフト券だけでなく商品全般について買取ショップの利用が親権者の同意なしではできません。
店頭買取を利用するには親の同伴か同意書の用意が必要です。郵送買取の場合にも親権者の同意書を同梱するように求められることがよくあります。
優良店では郵送買取依頼を出しても未成年者はショップで取引をして欲しいと言われることもあるので注意しましょう。
郵送買取限定の場合には対応してくれる場合が多いですが、振込先の銀行口座も用意することも必要です。
未成年者かどうかを確認していないようであれば詐欺の可能性もあるので注意して利用しましょう。
オークションサイトで売却する
オークションサイトでもAmazonギフト券を換金可能ですが、トラブルが起こりやすいことに加え、未成年者は自分自身は利用できないことが多く、金券やチケットは出品できないこともあるので気を付けましょう。
利用規約を見て金券類の出品が可能で未成年者でも手続きをすれば出品できることを確認するのが肝心です。
写真付身分証明書で本人確認をするケースもあるため、オンラインサービスだから年齢確認が不要というわけではありません。
また、利用の際には銀行の口座が必要になり、相手に口座番号を教えなければなりません。
個人情報を盗み取るのを目的として落札する人やクレーマーもいないわけではないので、安全な取引相手なのかどうかを見極める努力が必要になります。
安心できる取引相手かを過去の取引履歴などから確認するのが大切です。
Amazonギフト券を知り合いに売る
知り合いに売るのなら個人間の取引なので業者との売買契約をするのと違って未成年者でも特に問題が生じることはありません。
トラブルにならないように信頼関係がある知り合いに売るようにしましょう。
カードタイプのAmazonギフト券なら現金と直接交換ができますが、Eメールタイプの場合にはコードとの交換になります。
有効期限に注意して相手に納得してもらえるかを確認するのが大切です。アマゾンギフト券の買取単価は業者のように提示されているわけではありません。
支払いの仕方も現金の手渡し以外の方にして欲しいという場合もあるので、互いに納得できる取引方法を相談して決めることが重要です。
アマゾンでショッピング
アマゾンギフト券がいらないというよりも、買いたいものがあって現金が欲しいという場合にはアマゾンでショッピングすれば良いと考えることもできます。
Amazonギフト券を使って購入するにはアカウント作成が必要です。アマゾンのアカウントサービスは20歳以上でなければ利用できず、親権者の承諾が求められます。
親にお願いしてアカウントを作ることもできますが、親や兄姉などにお願いしてショッピングをしてもらうことも可能です。
Amazonギフト券だけでは購入金額が不足してしまう場合には親などにクレジットカードで支払ってもらい、不足分は自分から現金で渡すといったやり方もできます。
お願いされた親や兄姉などの立場からすると手間はかかりますが、利用金額に応じてポイントをもらえるメリットもあるので前向きに検討してみましょう。
どうしても買取サイトでAmazonギフト券を換金したい時は
買取サイトを使うのは簡単にAmazonギフト券を換金できる点で魅力がありますが、古物営業法と青少年保護育成条例の影響で年齢確認があるため未成年者はどうしても利用できません。
それでも何とか利用したいというときには以下の二つの方法があるので挑戦してみましょう。
18歳以上の人に頼む
未成年者が自分自身で買取サイトを利用することはできませんが、他の人に利用してもらうことは可能です。
18歳以上の兄弟や先輩などに相談して売ってもらいましょう。買取価格や買取率などの情報はサイト上で誰でも確認できます。
店頭での手続きと違って未成年者でも電話やメールで換金率を問い合わせすることも可能なので、自分の持っているAmazonギフト券の額面から買取金額がいくらになるかを比較検討しても良いでしょう。
おすすめ店紹介をして18歳以上の人に頼めば相手の負担も少なくて済みます。
信頼できる人が身近にいれば簡単でトラブルも起こりにくい便利な方法です。親に依頼をしても問題はないので相談してみると良いでしょう。
親から同意をもらって買取り
買取業者は未成年者が親から同意をもらえば利用できるのが一般的です。親権者の同意書などの書類を用意すれば未成年者が自分で店頭買取を依頼できます。
買取サイトの場合には未成年からの買取は不可と規約で定めているケースもありますが、対応の仕方は業者によって異なります。
還元率の高いサイトを利用しようとしても使えないこともあるので注意は必要です。
店頭でAmazonギフト券を買い取ってもらいたいと思っている場合には簡単なのでおすすめできる方法です。
ただし、業者によっては親権者の同意書だけでは不十分で、保護者が同伴でなければならない場合や、電話によって親からの同意が得られることが必要な場合もあります。
これは都道府県によって青少年保護育成条例の詳細が異なるのも原因なので、身近にある店舗の利用規約を確認して、どのような形で親から同意を得ていれば良いのかを調べておくのが大切です。
【まとめ】買い取ってもらう方法は多数!未成年者でもハードルは低い
Amazonギフト券を現金化したくても未成年者は法律の影響で直接業者に買い取ってもらうのは困難です。
しかし、親の同意を得たり、成年の知り合いに依頼したりして買取に出すこともできます。
知り合いに直接売ることも、アマゾンでショッピングをして転売することもできるなど、Amazonギフト券を換金する方法は多数あります。
ここで紹介したように簡単な方法が複数あるので、やりやすい方法を選んで有効期限が来る前に現金化しましょう。