主な所蔵品紹介



縄文土器コレクション

詩人の宗左近氏寄贈の縄文時代の土器、装身具、土偶などのコレクション約200点を所蔵しています。
宗氏は、著書『日本美 縄文の系譜』で「日本の芸術ひいては精神そもそもの母体は縄文です」と述べています。 また、1951年に画家の岡本太郎が東京国立博物館で縄文土器の火焔型土器を見て衝撃を受け、翌年に美術雑誌『みずゑ』に書いた「四次元との対話―縄文土器論」を読み、 そこから縄文の研究・詩作に没頭して、詩集『縄文』『ああ縄文』、評論集『私の縄文美術鑑賞』など多くの著書を生み出しました。
その時期、土器や土偶の収集も行なわれ、縁あってその一部が本学芸術館に寄贈されたのです。




シルクロードコレクション

シルクロード沿道の工芸品コレクションは、考古学者の江上波夫氏自らが現地で調査対象として購入したものを寄贈されました。
その購入方法はきわめておおらかで、バザールの薄汚れた絨毯に並ぶ品々を見て、気に入るとひとまとめで買い上げ、後でひとつを手にとって調べてその価値を見定めるというもので、 「とにかくなんでもみてみるんだ。そのあとに学問は成り立つ」という信念と独自の方法で集められました。




浮世絵版画コレクション

本学が所蔵する浮世絵版画コレクションは、本学の前身である京都芸術短期大学の第二代学長・大江直吉先生(1906~)からのご寄贈によるものです。 大江先生は、親戚にあたる版画家徳力富吉郎の手ほどきを受け、これが作品収集のきっかけとなったといいます。 集められた作品のほとんどを、明治の浮世絵師豊原国周(1835~1900)の役者絵作品が占めていますが、これは国周の基礎文献である『豊原国周役者絵撰集』を入手されたことが縁となりました。
豊原国周は、月岡芳年(1839~92)、小林清親(1847~1915)と共に“明治浮世絵の三傑”とされ、あるいは、後世、「明治の写楽」とも激賞された浮世絵師です。 しかしながらこの絵師の作品のまとまったコレクションは公的機関には存在せず、本コレクションはその意味において、極めて貴重な作品群と言えます。
本学では、大江先生の「教育研究に役立てたい」というご意思の下、1983年10月26日を第1期とし、その後9期に渡り全コレクションのご寄贈を受けました。